こんにちは。
インテリアショップコンフォートスタイルの山崎です。

第2回目の職人はこちら!

後藤 孝一郎
職人歴:37年

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後藤さんは大分県日田市の出身。
20歳の時、好きなモノ作りを仕事にしようとゼロから家具職人の世界に飛び込んだ。
「とにかく厳しい人」という師匠の元で、技術を盗みながら懸命に働いてきた後藤さん。

「昔の師匠はね、絶対に教えてくれなかったんですよ」と笑顔を浮かべながら当時を懐かしむ。
そこで4年間コツコツと腕を磨いた後、別の家具メーカーへ。
数十年に渡って婚礼家具を作り続けて来たが、時代の変化とともに2004年に廃業。

その工場と職人がそのまま「生松工芸・第2工場」として新たなスタートを切ることになり、後藤さんは工場長に任命された。
時には職人をもう辞めようかという思いが頭をよぎったというが、「“好き”の一心で、ここまできました」と語る。

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第2工場に足を踏み入れてまず目に入るのが、所狭しと山積みされているさまざまな木材。
前回のメールマガジンに登場した高田製材所さんと直接やりとりするのが、後藤さんの役目の一つだ。
「私たちは数カ所の製材所さんから、ひと山(70〜80枚)単位で木材を仕入れます。
木材の質はどうか。どれくらい使用できない木材があるか。
そうした点を見極めながら交渉していきます。
例えば樹皮に近い外側の“白太(しらた)”は、塗装しても色が付かないので使うことができません」。

後藤さんは必ず製材所まで足を運び、自分の目でチェックして「この山を持ってきて」と指定するという。
良い家具を作るには、当然ながら良い木材が欠かせない。
そうして厳しい吟味を経て仕入れた木材は、
生産計画に合わせて職人たちが次々と加工を施していく。

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細かな部分を綺麗に仕上げるのが、私たちの腕の見せ所

使用する木材は家具のパーツごとにカットし研磨して表面を整え、下塗りを施す。
その後もう一度研磨して組上げてから、仕上げの塗装を行う。
後藤さんは工場内を回りながら、作業工程の進捗や仕上がりをチェックする。
長く婚礼家具を作ってきた技術力は、少しの隙間や角の処理も見逃さない。

「板と板がキッチリ組まれていないと、隙間が出て見た目にも悪い。
角もキレイに処理していないと目立ちます。
そうした細かな部分をキレイに仕上げるのが、私たちの腕の見せ所です」。

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写真左は次の工程を待っている、「タピオ」シリーズのテレビボード。
天然パイン無垢材をふんだんに使った丈夫な一品である。
この後は正面部分に扉を付ける作業が控えている。
ちなみに今回のメールマガジン最初の写真で工場長が手にしているのが、扉の枠部分だ。

全ての工程が終れば、写真右のように梱包されお客様の元へと届けられる。
後藤さんの信条は、まずはクレームを出さないよう、
高い品質を維持すること。そしてきれいに仕上げること。
厳しい視線は、一つひとつの工程へも注がれている。

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この数年で20代から30代の若手が職人への道をスタートさせた。
高い技術力を継承し、生松工芸を盛り立てる次の担い手として、後藤さんも期待を寄せる。
新世代の参加と同時に、インターネットを通じた販売は拡大の一途を辿る。

「昔は家具屋さんを通じてしかお客さんの声を聞く機会はありませんでした。
しかし直接やりとりできるようになった今、
お客さんから厳しいご意見もいただきますので、さらにしっかりやらないと」。
新しい時代を見据えながら、第2工場長はさらに気持ちを引き締めているかのようだ。