こんにちは。
インテリアショップコンフォートスタイルの山崎です。

当店の屋台骨。家具職人の紹介コーナー。
第6回目はこちらの職人です。

斉藤博文 仕上げ担当
職人歴:23年

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みやま市瀬高町出身の斉藤さんの職人人生は、18歳からスタートを切った。
「自分にはモノ作りがむいている」とまずは鉄工所の仕事に従事。
その後、家具づくりに興味が沸き「大川でもっと腕を磨こう」と決意して、部品加工を手がける会社へ。
その時の配達先の一つが、偶然にも生松工芸であった。
配達に訪れるたびに家具製造の現場を目にした斉藤さんは、
家具づくりの技をトータルで学びたいと転職を決め、今年で入社23年目を迎えた。
現在は仕上げ工程を一手に引き受けている。

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段取りと、手際の良さが求められる工程

研磨や塗装、組立てなどさまざまな作業を施された家具の最終工程。それが、斉藤さんの担当する「仕上げ」の仕事だ。
メインとなる作業は、扉を家具本体にとりつけるというものだが、本体が仕上げ工程に到着する前に、
金具と蝶番の準備や作業場の確保などあらかじめしておくことも重要な仕事。
本体が到着した後は最低限の時間で作業を終え、その後の仕上げ塗装、梱包、発送へスムーズにバトンタッチしなければならない。
段取りと、手際の良さが求められる工程である。

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「仕上げ」という仕事とは…

作業内容を簡単に紹介すると、まずは扉枠に金具をとりつけるための穴を専用の機械で形成。
正確に決められた位置に、一つずつ慎重に加工を施す。
その後、指定の金具や蝶番をネジで固定し、最後に本体にとりつけるという流れが作業内容だ。

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どれだけきちんと仕上げているかで、メーカーの力量がハッキリ分かる

「扉と本体にズレが出ないよう心掛けています」と語る斉藤さん。
昔の家具の多くは扉のフチを丸く加工していたため、多少ズレていてもあまり目立つことはなかった。

しかし時代と共に家具デザインは変化し、直角タイプの扉のフチが多くを占めるようになった今、
少しのズレが家具の見栄えを大きく左右してしまう。

「他のメーカーの家具を見ると、つい扉の仕上げをチェックしてしまいます。
そこをどれだけきちんと仕上げているかどうかでメーカーの力量が分かります」

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素人目には分からないズレでも、家具全体の仕上がりに影響を与える

しかし長年仕上げに携わる斉藤さんをして、同じように扉を取り付けているにも関わらず、
どうしても微妙なズレが生じてしまうことがあるという。
素人目には分からないズレでも、家具全体の仕上がりに影響を与える。

そんな時は、長年の経験による勘を頼りに、金具や蝶番をすこしずつ調節。
そうした繊細な作業と細かなチェックを経て、
美しいラインを描く家具が仕上がっていくのだ。

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ドライバーや金具を使う工程のため、
キズには細心の注意を払う

さまざまな種類の家具が組立てを終え、仕上げの作業場にどんどん流れてくる。
生産計画を工場長と確認し、いつまでにどの家具がいつく仕上がるのか、
どの金具がいくつ必要かをそれぞれ把握し、本体が届き次第すぐに取り付けをスタート。
しかし、同じ製品でも指定の金具が異なる場合があり、我々が想像するよりも作業は複雑だ。
「仕上げ担当に就いたばかりの頃は金具を間違えて、扉を取り付けてから気がついた時も…。
とにかく自分できちんと確認して、現場を整理することに尽きます」と斉藤さん。
そして最も気をつけているのは、傷をつけないこと。
ドライバーや金具を使う工程のため、木製の家具はちょっとした不注意で傷が付いてしまう。

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多くの職人とスタッフの手を経てきた家具、
そしてお客様へ届ける家具だからこそ、常に細心の注意を払っている。
「やるべきこと」「気をつけるべきこと」を、あたり前のように話す斉藤さん。
家具への真摯な思いと、長年携わってきた仕事に対する自信と誇りを感じずにはいられない。