職人紹介

梶田由樹夫 NCルーター 職人歴:34年

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こんにちは。
コンフォートスタイルの山崎です。

当店の屋台骨である職人達の紹介コーナー
第4回目はこちらの職人です!

梶田由樹夫 NCルーター
職人歴:34年

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言わば「NCルーターのプロフェッショナル」である梶田さんだが、担当する工程は幅広い。
指定のサイズに揃えられた木材のフチ部分に薄い木材を貼り(面フチ)、
NCルーターで加工を施した後は、やすりをかけて表面を滑らかに整える(サンディング)。
それぞれの加工は機械化されてはいるものの、最終的な調整は人の手で行われている。

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複数の刃物の動きをコントロール

複数の刃物の動きをプログラムでコントロールし、複雑で精度の高い加工を施す工作機械、NCルーター。
現在多くの家具メーカーで活躍している機械だが、NCルーターが普及し始めた30年ほど前から、
梶田さんはこのマシンを扱ってきた。「以前なら、夏は冷やしながら使わないとオーバーヒートしてしまうし、
仕上がりの精度も良くなかった。プログラムだって、紙テープをパンチングして作っていたんですから。
フロッピーが登場する前です。今はずいぶん良くなりました」と当時を懐かしむ。

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一朝一夕で成しえない職人技

例えば面フチ。機械で貼り合わせる時に、接着不良などで前後のズレが生じる場合がある。
そんな時は切り落としてもう一度。
ズレなく貼り合わせができても、必ず角の状態をチェックする。
カンナで角を滑らかにして、組み立て時に木材が傷つかないようにするのだ。
カンナを持つ梶田さんの手は目にも止まらぬ早さである。

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1000分の1ミリ単位で設定

その後はNCルーターの出番だ。
木材を置くテーブルに、型紙にあたる治具板(ジグバン)を設置し、刃物の直径や動かす速度を記録。
そして5本の刃物をどう動かすかプログラムを作る。
どこをどれくらい切るのか、NCルーターは1000分の1ミリ単位で数値を設定することができる。
だからこそ、プログラミングにミスは禁物だ。
ベテランの梶田さんでも、慎重に入力し何度も確認する。
刃物のチェックも不可欠だ。削れなくなった状態でいつまでも使っていると、
加工面が毛羽立ってしまうのだ。

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材質、木材の向き、そして天候すらもこの作業は影響を受けるという。
硬い材料の時は刃物の回転スピードを速く。
柔らかい材料の時は遅く。
仕上がり面の毛羽立ちを防ぐために、刃物の軸の動きを変える。

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重要なのは材料を良く観察すること

材料が水分を含んでいる時、雨の時、晴れの時…。
取り扱う木材、そして状況はさまざま。
「目の前の材料を良く観察することが重要です。
そして一度切るとだいたいどうやって切ればいいかわかります。
後は勘で細かな調節をしながら加工します」と梶田さん。
NCルーターのプロフェッショナルは、当然ながら木材のプロフェッショナルでもあるのだ。

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婚礼家具の生産地として大いに賑わっていた時代から、
ライフスタイルの多様化による影響も目の当たりにしてきた梶田さんは、
生松工芸に秘められた可能性に期待を寄せている。
「当社には、特殊な加工機械や技術があります。だからこそ他にはない家具、
そしてお客様に喜んでもらえるものが生み出せるはず。ぜひそういうものを作って行きたいですね」
30年というキャリアをもちながら、柔らかい感性を備える梶田さん。
これからどんな家具が誕生するのか、とても楽しみである。

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