職人紹介

鍋島隆雄 (研磨・塗装)職人歴:48年

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こんにちは。
インテリアショップ
コンフォートスタイルの山崎です。

当店の屋台骨。家具職人の紹介コーナー。
第8回目はこちらの職人です。

鍋島隆雄 (研磨・塗装~組み立て全般)
職人歴:48年

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八女郡出身の鍋島さんは、小さいころから手先が器用だった。
中学卒業後すぐに、瀬高町の木工所へ弟子入り。当時は「手に職を」という時代。
4人兄弟のうち鍋島さんを含む3人が、当たり前のように職人の道へと進んだ。
「初めての師匠は厳しくてね。朝は師匠よりも早く5時30分には起きて、仕事場でカンナを磨いて準備です。冬は本当に寒かったですね。
食事の時は師匠よりも後に座って、サーッと食べて、師匠よりも先に立ち上がって片づける。そんな時代でした。」と振り返る。
厳しい修業時代を通じて、木工に関する基礎を身につけていった。

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機械の前で黙々と仕事に取り組む

「シューッ」「シューッ」大型の研磨機で木材の表面を削る音が、幾度となく繰り返される。
機械の前で黙々と仕事に取り組むのは、職人歴44年の鍋島さん。じっとしているだけでも汗がにじむような夏場の工場で、
TVボード用のパーツを次々と磨き上げていく。

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臨機応変に対応するオールラウンドプレイヤーとして活躍

最初の木工所で8年ほど仕事をした後、親戚のいる大川へ。20代前半で家具メーカーに入社し、さらに腕を磨いた。
そして11年ほど前に仲間から生松工芸に誘われたのが、入社のきっかけだ。
現在の鍋島さんは研磨に限らず、木材に円筒状の穴を開けるボーリング加工や組み立て、塗装など、あらゆる工程をサポート。
TVボードやキャビネットなど製品の違いによって負荷のかかる工程が少しずつ変わるため、
臨機応変に対応するオールラウンドプレイヤーと活躍する。

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細かな作業の積み重ねが、美しい仕上りへとつながっていく

さて、次々と木材を磨き上げる鍋島さんの手元をちょっと拝見してみよう。
まず研磨機の台の上に木材を置き、右手のバレットでベルト状のやすりを適度に押さえる。
そして左手で台を前後左右に移動しながら、木材の端から端までまんべんなく研磨を施す。
時間にして1枚あたりわずか数十秒の作業。この工程の後に、組立が行われる。

あまりにスムーズに作業が進むのでなかなか気づかないが、
一連の流れを細かく質問していくと、非常に繊細な作業であることが分かる。
パレットやすりを抑える力具合、台を動かすタイミング、ベルト状のやすりの回転速度などなど。
この一連の作業は材質によって微妙に変える必要があり
「どれくらいの加減で作業するのかは、勘と経験で調整します」と鍋島さん。
こうした細かな作業の積み重ねが、美しい仕上りへとつながっていくのだ。

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長年使い込んだパレット

こちらは鍋島さんが右手に持っていたパレット。
手に持つ向きを間違えないように、矢印マークが書き込まれている。
長年使い込んで、今や鍋島さんの手指にぴったりとおさまる。

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一段落すると、次は塗装工程のサポートへ

研磨作業が一段落すると、次は塗装工程のサポートへ。
鍋島さんが1枚ずつ色を塗り、磨き上げ、次のスタッフへと渡していく。
この下塗りをした後に乾燥させ、先程の研磨作業を行うという流れだ。

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一つ一つの作業を丁寧に、気持ちを込めてやること。

「かつて”作れば売れる”という時代はありましたが、今は違います。やっぱり良いものをしっかりと作らないといけない。
一つ一つの作業を丁寧に、気持ちを込めてやること。それが良い家具づくりにつながると思っています。」
真面目一筋に家具作りに取り組む鍋島さんの姿、特に目の前のパーツを見つめる厳しくも優しい眼差しには、
自ら手がける家具への確かな愛情が感じられた。

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